春分の日は、毎年「春が来た」って感じる日でもありますよね。
でも、そもそも春分の日とはどんな日なのでしょうか?由来や意味ってあらためて考えてみると意外と知らないもの。
そこで、
- 春分の日とはどんな日なのか?
- 子供向けに、由来や意味を簡単でわかりやすく伝えるコツは?
そんな疑問にお答えしていきます。
目次
春分の日とは?意味を簡単に解説
春分の日とは、簡単に言うと「春を分ける」という意味なんですよね。
というのも、春分の日は1年の中で昼と夜の時間の長さが同じになる日なんです。
この日を境にして、昼の長さがだんだん長くなっていきます。つまり「春を分ける」とは季節の変わり目のことなんです。
季節の変わり目なので、感覚的にも「春がきた」と感じることができるんですね。
昼と夜の時間の長さが同じになる日は1年に2回あって、春は春分の日、秋は秋分の日と呼ばれています。
ちなみに、秋分の日を過ぎると昼の長さが短くなっていきます。
春分の日の日にちは決まっていないの?
春分の日とは1948年に法律で決められた祝日で、はっきりした日付は「いつ」とは決まっていないんです。
これは太陽の動きによって決められているから。
毎年3月20日か3月21日になるのですが、国立天文台の予測をもとに内閣の閣議で決められています。
春分の日の由来は?
春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」という目的で国民の祝日になっています。
これは「自然や生き物の大切さを知るための日で、春がおとずれたことに感謝しましょう」という意味があるんです。
冬に眠っていた動物たちが目を覚ますのが春、新しく命が生まれてくるのも春なんですよね。
なので、春分の日には自然や生き物に感謝するんです。
春分の日の由来は農村のお祭りだった
もともと春分の日は、春季皇霊祭(しゅんきこうりょうさい)と呼ばれていて、今までの皇室のご先祖さまの霊をまつる儀式をする日でした。
その後1948年に国民の祝日になりました。
それより前は、農村では風習として春のおとずれに感謝したり、ご先祖さまに感謝するお祭りがあったんです。
この風習が春分の日の由来となっていて、1948年に国民の祝日と決められたことで、農村だけではなく一般の人たちにも広がっていったんですね。
もともと農村のお祭りだったなんて、「もっとご先祖さまにしなくちゃ」という気持ちになりますよね。
春分の日を子供向けに簡単に伝えるコツ
春分の日をお子さんに伝えるのはなかなかむずかしそうですよね?
子供向けに簡単に伝えるコツは、できるだけシンプルにすることです。
「春分の日とは昼と夜の長さが同じになる日で、ご先祖さまや春がきたことにありがとうを伝える日なんだよ。」
と伝えてあげてはどうでしょうか。
深い意味を考えだすとむずかしいのですが、シンプルにすることで少しでもわかりやすくなると思います。
春分の日とお彼岸の関係とは?
春分の日とお彼岸の関係は、春分の日はお彼岸の中日(ちゅうにち)、つまりお彼岸の真ん中の日にあたります。
春分の日を真ん中にして、前後に3日間がお彼岸とされています。
お彼岸には、ご先祖さまのお墓参りに行ったりぼたもちを食べる風習があるので、当然ですが春分の日にもぼたもちを食べるんですね。
春分の日に食べるのはぼたもち?
春分の日にはぼたもちを食べるのですが、「おはぎとぼたもちって一緒じゃないの?」とう声も聞こえてきますよね。
実はおはぎとぼたもちの違いは読み方だけで、ぼたもちは春に咲く「牡丹(ぼたん)の花」に由来しているんです。
ちなみに、おはぎは秋に咲く「萩(はぎ)の花」に由来しています。
ぼたもちとおはぎには少し違いがある
ぼたもちとおはぎは、基本的には名前の違いだけなんですが、細かくいうと少しだけ違いがあるんです。
ぼたもちの由来となった牡丹の花は大きくて丸いかたちをしています。それに対して、おはぎの由来となった萩の花は小さくて細長いんです。
なので、ぼたもちは大きくて丸いかたち、おはぎは小さくて細長いかたちをしています。
秋にはあずきが穫れるので、おはぎはつぶあんを使っているのが特徴。ただ、基本的には同じ食べ物と考えて問題はないようですね。
春分の日とは?子供向けに由来や意味を簡単にわかりやすく伝えるコツまとめ
春分の日について詳しく書いてきましたが、
- 春分の日とは春を分けるので、季節の変わり目の意味がある
- 春分の日の由来は、農村のお祭りだった
などがわかったと思います。
お子さんには「春分の日とは昼と夜の長さが同じになる日で、ご先祖さまや春がきたことにありがとうを伝える日なんだよ。」
とシンプルにすることで、簡単にわかりやく伝えられるのではないでしょうか。
春分の日の由来や意味を知って、家族みんなでご先祖さまや自然や生き物にありがとうを伝えたいですよね。